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倫理研究フォーラムin久留米


主催:一般社団法人倫理研究所 後援:福岡県教育委員会・久留米市教育委員会・福岡県PTA連合会

平成28年5月15日(日)、久留米市の石橋文化ホールで開催されました。テーマは「『親づくり』から始めよう-輝かしい出産と子育ての未来へ」。参加者933名。

  第1部は「つながる子と親」と題して、倫理文化研究センターの内田智士研究員が研究発表を行いました。親と子は常に情報のやり取りを行っているが、その中には目に見えにくいものも存在すると指摘。そしてそのような情報のやり取りが、子育てにどのような影響を及ぼすのかについて様々な実験結果や事例を紹介し、最後に「子供が自然に協調性・共感能力・信頼感などの非認知的能力を育むことが大事で、そのためには親と子の双方がつながりを感じられることが重要」と話しました。


 続いて、倫理文化研究センターの松本亜紀専門研究員が「妊娠前からはじめる子育て」というテーマで発表。子育ての負担やストレスを前提とする従来の子育て支援策が成果を挙げていないことを指摘し、子育て以前の出産のあり方に着目した議論の必要性を述べました。また、「出産は病気ではなく、本来、自然で喜びに満ちた人間の生理的営みである」と述べ、豊かな出産体験研究の成果と倫理研究所創立者の丸山敏雄の出産・育児観を紹介しながら、出産がその後の育児や女性の人生に大きな変化と喜びをもたらすことを強調しました。  


 第2部では、丸山敏秋理事長がコーディネーターを務め、内田智士と松本亜紀によるパネルトークが行われました。両研究発表の共通点や、親が子とのつながりを感じることの大切さ、出産における「至高体験」などについて意見が交わされました。最後に丸山敏秋が現代の出産・子育てについて、「物やサービスが過剰である一方で、離乳が早すぎるなど幼子と親との濃密なつながりが不足している」と述べ、「過剰を捨て、不足を補い、バランスを図ることが必要である」と結びました。