¥ 300 (税込)
生涯学習総合誌として、毎月、夫婦の関係、子育て、職場生活を充実させるポイントとなる記事を掲載しています。若い世代から高齢者まで、どなたにもお読みいただける雑誌です。
□巻頭言 丸山敏秋理事長『新世言』
テーマ 成功への実践
首尾よく物事をやり遂げたとき、それを成功と呼ぶ。成功を重ねて、社会的地位や名声を得たり、世の中に貢献した人は、成功者と称えられる。誰もが成功者になれるとは限らないが、大なり小なり、成功を望まない人はいないだろう。
本誌は「純粋倫理」と名づけられている生活法則を基にした、生涯学習を推進する団体の機関誌である。いろいろな学びの場で、基本中の基本のテキストとしているのが『万人幸福の栞』という小さな本である。著者は倫理運動を創始した教育者の丸山敏雄(一八九二〜一九五一)で、七十年余り前の一九四九年に世に出た。繰り返し読んでいると、あちこちに「成功の秘訣」が書かれていることに気づく。
▼「気づいた時、気がるに、喜んでさっと処理する。」「気づくと同時に行なう。」─これは成功の秘訣、健康の秘法である。(第一条、23頁)
成功の秘訣に関わる教えはまだある。
それは失敗を怖れないこと。むしろ失敗を喜んで受け止めること。第十二条には先の一節のあとにこうある。
□又最初失敗すること、これは尊い月謝である。喜んで又改めてとりかかると、いつか大きい成功の栄冠がかがやく。(86頁)
成功するための実践だけでも、なんと奥深いことか。願いが叶ったら、また次の願いが現れる。成功への実践はいくつもあり、いつまでも続くと心得たい。
■特集「挨拶で元気になろう」
「たかが挨拶、されど挨拶」と言われる通り、「挨拶」は人と人を一瞬にしてつなぐコミュニケーションの第一歩として、日々の生活に定着しています。とはいえ、それをわかっていても、明るく、元気に出来ない日もあるかもしれません。
そんな時には意識して声を発してみましょう。「おはよう。今日もいい天気ですね」「こんにちは。どちらまでおでかけですか?」。
どんなに寒い日でも温かな気持ちに満たされることでしょう。
◇実践の軌跡(倫理研究所会員の手記)
夜空を見上げ、流れる涙に再確認した夫への愛情
納屋成美さん(家庭倫理の会 石川)
夫婦げんかがきっかけで家出をしましたが、やがて夫は唯一無二の大切な存在であることに気づきました。
業績回復への歩みのなかで自覚した私の使命
塩屋 太さん(宮崎県倫理法人会)
経営不振の事態に直面した自社を、朝礼の導入と三つの実践によって回復させました。
◇連載
・日常の倫理38
「『その人』と築く良き人間関係」
髙橋哲也(倫理研究所研究員)
・倫理相談の現場から26
「傾聴がもたらした、社員との和睦」
松本真志(倫理研究所研究員)
・受け継ぎたい日本の祭り14
「水上の雛祭り」
◇カラー
・美しきあきつしま 68
「石川の水と竹が生んだ すだれの名産地(大阪府)」