倫理研究所

活動報告
2020.10.2

「第14回秋津賞」特選作品決定

思いを乗せた文字が輝く

 

 自分の思いを言葉にして自分の字で表す「第14回秋津賞・秋津こども賞」。

「秋津賞」には515点、小学生・中学生を対象とする「秋津こども賞」には62点の応募があり、審査の結果、「秋津賞」は、特選18点、入選21点、「秋津こども賞」は、特選12点、入選12点が選ばれました。その中から、秋津賞の特選作品を紹介します。

 

また、全入賞作品は『秋津書道』1月号より順次、紹介します(入賞者名は下記をご覧ください)

 

 

◇ 秋津賞特選 ◇


岩手 佐藤克代
選評:仲の良い姉妹の様子がとてもよく表われています。丁寧な書きぶりと優しい字が魅力的です。

 

 

秋田 加賀谷祐子
選評:文字に優しさがあふれています。器用なご主人様、愛情いっぱいのマスクで嬉しい迷いですね。

 

 

埼玉 木城久美子
選評:病と老いを受け入れながら「生きぬく」精神力がすばらしいです。共に生きぬく人も力強いです。書も力強いです。

 

 

東京 安藤ヨシ
選評:素直に話を聞くお子さんと、見守る作者。温かなご家族の様子が、淡くやわらかな書風とぴったりです。

 

 

東京 齋藤カネ
選評:作品に性格がよく出ていますね。損な性格ではなく、一番大切なことだと思います。「私だもの」に心から同感します。

 

 

東京 古屋君子
選評:日課の散歩でしょうか。あえて名乗り合うことはしないが、いつも見かける人との挨拶が温かいです。書も温かいです。

 

 

神奈川 江上愉美子
選評:2020年7月の熊本豪雨の時の、作者の家族への想いがあふれています。一字一字丁寧に書かれ、読みやすいです。

 

 

愛知 大島春美
選評:ご主人の手に触れた時の気づきからの感謝を、素晴らしい作品に仕上げました。文字も丁寧です。

 

 

愛知 村瀨石子
選評:お孫さんとトランプ遊びをした楽しさが伝わり、「ババ」ぬきに笑ってしまいました。小さな文字を丁寧に書かれました。

 

 

愛知 吉房万美子
選評:2歳のお孫さんを、よく見つめられた作品です。「おいちい」が太く強調され、可愛らしい様子が伝わってきます。

 

 

京都 麻野笑子
選評:笑子さん、とても良いお名前です。名づけてくれたお父さんに感謝ですね。字も笑顔の大きさに見とれてしまいました。

 

 

徳島 今井信義
選評:食事の献立を考える中、お元気だった頃の奥様を思い出すと共に感謝の気持ちを深める日々の姿が、字から伝わってきます。

 

 

熊本 池田由利子
選評:心からの思いを、まるでご主人への手紙のように書かれました。一点一画に願いを込めて丁寧な運筆です。素晴らしいです。

 

 

熊本 岩﨑三和
選評:息子さんは魚好きなのですね。上手に骨を吐き出すさまが「にゃんこもびっくり」の文字によく表現されています。

 

 

熊本 東家桂子
選評:60歳の娘さんに初めて褒められた驚きと喜びが、最後の字の大きさによく表われています。温もりのある字も布置も素敵です。

 

 

熊本 森永光子
選評:ほめられると嬉しくやる気が出ます。さらに頑張ってください。丁寧で余白を上手に生かした作品です。

 

 

沖縄 親川裕子
選評:1行目は?ながら微笑ましい情景が描かれ、最終行で腑に落ちる粋な文章構成。また洗練された美しい字です。

 

 

沖縄 花城さかえ
選評:「八月は守ってくれる人の多い月」と思えるようになったことが尊いです。字も丁寧で素朴で味わいがあります。

 

 

 

「第14回 秋津賞」入賞者

【特選】
岩手  佐藤克代
秋田  加賀谷祐子
埼玉  木城久美子
東京  安藤ヨシ
東京  齋藤カネ
東京  古屋君子
神奈川 江上愉美子
愛知  大島春美
愛知  村瀨石子
愛知  吉房万美子
京都  麻野笑子
徳島  今井信義
熊本  池田由利子
熊本  岩﨑三和
熊本  東家桂子
熊本  森永光子
沖縄  親川裕子
沖縄  花城さかえ

【入賞】
宮城  阿部淳子
茨城  平島幸子
埼玉  金丸由美子
埼玉  小松功
千葉  鶴岡謙子
東京  岡田芙美子
東京  澤田成子
神奈川 原田雅乃
神奈川 藤原由子
新潟  平井スミ子
兵庫  山本和江
香川  赤山芳隆
高知  島内邦子
福岡  道津康江
熊本  山口美代子
大分  黒枝知惠美
鹿児島 上宮田京子
沖縄  大城伊佐美
沖縄  玉城一子
沖縄  津波古春美
沖縄  德浜純子