倫理意識を見える化する。

大規模調査 倫理25とEPMについて

倫理25とは?

倫理研究所倫理文化研究センターでは、古今東西の倫理観、道徳、徳目の収集と分析を行ない、一般に「倫理」とされる内容を25のコンセプト(概念規定)に纏め上げました。
日本人の倫理や徳目に西洋社会の倫理観を加えることで、汎用性の高い刺激物(提示コンセプト)が開発できたものと考えており、これを利用すれば海外諸国における倫理性の評価も理論的には可能となります。 25のコンセプトは「倫理25」と呼ぶこととします。今後の調査はこの「倫理25」の保存状況や機能状況を検証する「コンセプトチェック」の形式を採用します。

仁義礼智などに代表される儒教的倫理観、十戒に代表されるキリスト(ユダヤ)教的倫理観、哲学思想に通底する「自己意識」、ベンジャミン・フランクリンやウィリアム・J・ベネットが編集した徳目、聖徳太子の十七条憲法に象徴的な日本的処世術などを加えて極めて広範なリサーチの結果を分析し、取り纏めた「倫理25」は以下のとおりです。

  • ・父母を敬うこと(1)
  • ・祖先や神仏を敬うこと(2)
  • ・妻や夫を尊重すること(3)
  • ・兄弟姉妹は仲良くすること(4)
  • ・目上の者を尊敬すること(5)
  • ・礼儀正しくあること(6)
  • ・冷静であること(7)
  • ・思いやりを持つこと(8)
  • ・勤勉であること(9)
  • ・和を重んじること(10)
  • ・他人を信じること(11)
  • ・他者を尊重すること(12)
  • ・物を大切にすること(13)
  • ・困難を喜ぶこと(14)
  • ・嘘をつかないこと(15)
  • ・決断すべきときに決断すること(16)
  • ・実行すべきときに実行すること(17)
  • ・自分を信じること(18)
  • ・希望を持つこと(19)
  • ・勇気を持つこと(20)
  • ・節制すること(21)
  • ・広く多く学ぶこと(22)
  • ・主体性を持つこと(23)
  • ・他を羨まないこと(24)
  • ・命を尊重すること(25)
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EPM(Ethics Portfolio Matrix)

「倫理25」の受容性評価は基本的に以下の3軸で行なっています。

  • 第1軸:個人的共感度(対象者個人として「倫理25」にどの程度共感できるか否か)
  • 第2軸:社会的必要性(個人を離れ、他の人たちには守って欲しい倫理か否か)
  • 第3軸:個人的実践度(共感性の多寡はともかく、個人的に実践可能な倫理か否か

第1軸と第2軸の組み合わせにより「倫理25」の保存状況は次の4象限で把握されます。

    社会への必要性
    不要 必要

個人としての共感性

共感

新たな
価値観の兆し

有効な
倫理・道徳

   

非共感

   

過去の遺物

力を失いつつある
倫理・道徳

  • ①個人的共感性(高い)×社会的必要性(高い):有効な倫理
  • ②個人的共感性(低い)×社会的必要性(高い):力を失いつつある倫理
  • ③個人的共感性(高い)×社会的必要性(低い):新たな価値観の兆しといえる倫理
  • ④個人的共感性(低い)×社会的必要性(低い):過去の遺物になってしまっている倫理

「倫理25」は2軸で評価され、それぞれの値によって各象限のいずれかに付置されることになります。
この4象限で倫理25を布置する手法をEPM(Ethics Portfolio Matrix)呼びます。研究センターでは、倫理に関する様々な議論を戦わせる土俵として、このEPMを提案します。