1998年から2019年まで、
沙漠緑化青年隊を中国の
クブチ沙漠へ派遣しました。
地球環境の保全に貢献するだけでなく、
日本と中国の青年が共に汗を流し、
交流することで、
国境や民族の壁を越えて
日中両国のつながりが深まりました。
1998年、青年のみで編成した緑化隊を中国内モンゴル自治区恩格貝のクブチ沙漠に派遣。
以降、内蒙古大学の学生も参加するようになり、共に汗を流し交流を深めてまいりました。
2008年には、「日中青年沙漠緑化サミット」を開催し、中国各地から6大学64名が参加。
日中合わせて総勢107名が結集しました。以来、毎年100名を超える日中の青年が沙漠で共に汗を流し、
2019年まで約20年にわたって交流を深めました。
日中の青年による地球倫理の実践活動。
植林地であるクブチ沙漠はきめ細かい砂に覆われていて、
穴を掘るのも一苦労。日本と中国の青年は力を合わせて穴を掘り、
ポプラの苗木を植林します。
国境や民族の壁を超えて心を通わせ、共に汗を流す植林は、
地球への感謝を深める実践の場であり、心の教育の場でもありました。
グループトークやスピーチにより交流を深める発表会。
2014年より中国の参加者は日本語学科を専攻する大学生に限定し、
言葉の壁が無くなったことで、更に交流が深まりました。
2018年は日中の青年が混合で班を成し、「私の家族」をテーマに意見を交換。
民族や文化の違いを越え、家族の大切さを互いに確認し合いました。
絆をむすぶ感動のフィナーレ。
日中の青年がそれぞれにダンスや歌を披露。
エンディングでは皆で肩を組んで合唱します。
涙を流して別れを惜しむ青年たちに国境の壁はありません。
沙漠で共に過ごす4泊5日で、日中青年の絆は固くむすばれました。
「日本人も中国人も、強風の中で顔まで砂まみれになって木を植えました。目の痛みを我慢しながら作業しているうちに、『国籍に関係なく、同じ地球に住んでいる人間として、環境問題や沙漠のことを考えるのが当たり前なのだ』と感じることが出来ました」
(20歳女性)
「苗木を植えるには1メートルも穴を掘らなければならず、風が強かったり、せっかく掘った穴に砂がこぼれてきたりと、とても大変でしたが、いざ木を植えてみると情が湧き、ほんの少しでも沙漠の緑化に貢献しているという気持ちが湧いてきました。しっかり働いてから食べるご飯は美味しく、大学生活でだらだらと過ごしていた日々がもったいないと感じました」(22歳男性)