「緑豊かな地球」を未来の子供たちへ遺すために私たちにできることはないか。その第一歩として、倫理研究所では創立55周年を機に「地球倫理の森」をつくる事業に着手。日本沙漠緑化実践協会の協力のもと、沙漠緑化隊を編成して、1999年4月から2023年8月まで中国・内蒙古自治区恩格貝のクブチ沙漠で植林活動を行ないました。緑化隊派遣人数は延べ2,423名、植林本数は430,055本です。当初は一面の沙漠でしたが、2020年には、まさに森の様相を呈するまでとなりました。
中国の国内事情により、2023年8月をもって「地球倫理の森」創成事業は終了し、今後は記念碑周辺の松やポプラの管理・維持のみを継続することとなりました。尚、クブチ沙漠とウランブハ沙漠を合わせた、倫理研究所による中国での植林実績は57万本を超えています。
※沙漠とは、年間降雨量が250ミリ以下と極端に水分が少ない土地のことです。砂ばかりでなく岩や礫(小石)や塩の地帯もあるので「沙漠」と表記しています。
2014年9月26日、中国甘粛省蘭州市で開催された「第6回中国緑色発展高層論壇」(第6回中国環境発展要人フォーラム)において、倫理研究所が表彰されました。
同フォーラムは、中国生物多様性と緑色発展基金会を中心に、国連環境企画機構と蘭州市政府の共同主催によるもので、国内の環境改善に成果を上げた十の都市、十の企業、十の個人あるいは団体が表彰されました。
倫理研究所が表彰されたのは、内蒙古自治区クブチ沙漠の恩格貝での緑化活動を15年間一貫して継続してきた功績によるものでした。
「中国生物多様性と緑色発展基金会」の理事長である胡徳平氏は、かつて中国の民主化を推進してきた胡耀邦氏(元中国共産党総書記)の長男胡理事長は開幕式の講演の中で、遠山正瑛先生が恩格貝の沙漠開発に挑まれたことを称え、その精神を倫理研究所が継承してきたことを紹介しました。