倫理研究所

地球倫理推進賞
贈呈式

表彰式&活動報告

2023年3月29日、
「第26回地球倫理推進賞贈呈式」
を開催しました。
後援:文部科学省・産経新聞社・
全国民間放送ラジオ局37社
参加者:382名 会場:都市センターホテル

応募総数は39件(国際活動部門22件、国内活動部門17件)。3次にわたる厳正なる選考の結果、国際活動部門は「認定特定非営利活動法人 アムダ」(理事長:菅波 茂氏)、国内活動部門は「認定特定非営利活動法人 いすみ竹炭ちくたん研究会」(理事長:西澤真実氏)が受賞しました。

認定特定非営利活動法人アムダ
認定特定非営利活動法人アムダ 菅波 茂理事長と難波 妙理事の写真
菅波 茂理事長(左)難波 妙理事(右)
【国内活動部門】認定特定非営利活動法人 いすみ竹炭研究会
西澤真実理事長(左)大竹 真副理事長(右)

第1部では本事業の背景及び意義を映像で紹介した後、6名の選考委員を代表して津田塾大学 学芸学部教授 三砂ちづる氏より講評が述べられました。 続いて、倫理研究所 理事長・丸山敏秋より両団体に地球倫理推進賞および副賞100万円が贈呈され、文部科学省 総合教育政策局 地域学習推進課課長補佐 榎木奨悟様から、両団体へ文部科学大臣賞が授与されました。

第2部は、両団体による活動報告が行なわれました。

国際活動部門受賞の認定特定非営利活動法人 アムダは約40年にわたって人道支援活動を続ける、日本有数の国際保健協力団体です。「困った時はお互いさま」の相互扶助精神に基づき、主にアジア・中南米・ヨーロッパの戦争・災害・貧困に苦しむ人々に、医療・保健衛生分野で支援を展開。現在は戦火に苦しむウクライナ国内や隣国のハンガリーに避難した人々への支援にも力を注いでいます。 講演では、創立者で医師の菅波茂理事長が登壇。宗教や共同体など、相手国の人々の考え方の根底にあるものを理解した活動の進め方や、迅速な支援を行うための取り組みなどを紹介しました。続いて戦争や災害などは「不条理な世界である」と話し、そのような環境におかれた人々の心に寄り添う活動を続けていく方針を力強く語りました。

国内活動部門受賞の認定特定非営利活動法人 いすみ竹炭研究会は、独自の技法で生み出す柔らかい「竹炭(ちくたん)」を使って、大地の再生・里山の保全に取り組む団体です。千葉県いすみ市を活動拠点に、伐採した竹を竹炭に加工。その強力な土壌改善効果を活かし、豊かな自然環境を取り戻す活動を続けています。 講演では西澤真実理事長が、活動の記録写真や、同会作成の絵本『竹炭物語~竹炭が地球を救う』を用いて、竹炭の作り方や効能、環境整備への取り組みを紹介しました。いすみ市を発信地に、大地再生の好循環を全国に広げたいと話し、「自然と共生の時代を目指して邁進し続けます」と決意を語りました。当日はいすみ市の太田洋市長も来場され、西澤理事長の情熱溢れる報告に耳を傾けました。

最後に、主催者を代表して丸山理事長が挨拶に立ち、「今年も素晴らしい両団体に贈呈することができ、たいへん嬉しく思います」と述べた後、地球倫理推進賞の創設者・丸山竹秋会長の言葉を紹介しながら、現代における地球倫理の意義や重要性を説いたうえで「今後とも地球倫理推進賞は継続してまいります。ひきつづき皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます」と締めくくりました。

地球倫理推進賞