「第17回秋津賞」入賞作品決定
思いを乗せた文字が輝く
自分の思いを言葉にして自分の字で表す「第17回秋津賞・秋津こども賞」。「秋津賞」には613点、小学生・中学生を対象とする「秋津こども賞」には44点の応募があり、審査の結果、「秋津賞」は、特選18点、入選21点、「秋津こども賞」は、特選12点、入選12点が選ばれました。
その中から、秋津賞の特選作品を紹介します。また全入賞作品は『秋津書道』1月号より順次、紹介します。
(入賞者は下記をご覧ください)
◇ 秋津賞特選 ◇
栃木 喜田栖依子
選評 亡きご主人への手紙でしょうか。お孫さんの花嫁姿もぜひ報告してあげてください。文字も丁寧です。(上山康子)
埼玉 武藤リエ
選評 ご主人との会話を具体的に入れ、悔やむ思いがよく伝わります。最後の思いを太く強調されたのがすばらしいです。(矢口裕司)
東京 相澤富美子
選評 娘さんの回復を祈る作者の切々とした思いがあふれています。ご主人も守ってくれています。整った良い字です。(甲斐靖幸)
東京 藤野幸江
選評 筆で賀状を書くという前向きさが素敵です。文字は大小の変化があり、読みやすいです。修行、頑張ってください。(上山康子)
神奈川 原田幸子
選評 お習字が大好きなことが伝わってくる力強い筆遣いに感動しました。百歳と言わず、ずっと続けてください。応援しています。(藤沼みゆき)
長野 平栗美保子
選評 優しく穏やかな書きぶりは、お子様を亡くされた苦難を乗り越えての心境でしょう。歌にも感動しました。(中村正生)
岐阜 古山絢子
選評 働き者のお母様に愛情たっぷりに育てられたと、「手」の字が物語っているようです。(竹田洋子)
岐阜 豊田髙子
選評 子を思う親の深い愛情が伝わり、それを守ってこられたことも素晴らしいと思いました。丁寧な書きぶりです。(竹田洋子)
岐阜 多和田美幸
選評 お父さんへの思いがあふれている作品です。大小と文字の大きさを使い分け、素敵な書になりました。(藤沼みゆき)
岐阜 神谷栄二
選評 書を通して家族が繋がっていることが素晴らしいです。布置も文字も読みやすく、個性的です。(上山康子)
愛知 小島和代
選評 お母さんのお人柄がよく分かります。作者を深く愛され忘れることはありませんでした。字もとても美しいです。(甲斐靖幸)
愛知 水谷照子
選評 思わず、胸が熱くなりました。作者の人格形成に影響を及ぼしたことでしょう。字もすっきりしていて良いです。(甲斐靖幸)
兵庫 福井順子
選評 余白に作者の心の純真さを感じます。子供たちの命が犠牲にならぬよう、願いを込めて書かれました。(中村正生)
兵庫 近藤初子
選評 不自由なことも多いでしょうが、母娘で力強く暮らされていることが、引き締まった強い字に表現されています。(中村正生)
熊本 神宮司清子
選評 楽しい朝が想像でき、思わず顔がほころびました。温かみのある字でほっこりとしました。(竹田洋子)
熊本 山口美代子
選評 嫁いだ娘さんへの思いが、一文字ひと文字に伝わってきました。「短歌」が見つかってよかったですね。布置が見事です。(藤沼みゆき)
大分 柴田好美
選評 愛猫の愛らしさがよく伝わってくる作品です。穏やかな線質で書かれ、布置も美しいです。トラちゃんも喜びますね。(矢口裕司)
沖縄 譜久嶺司子
選評 娘さんへの愛情があふれている作品です。ご主人の優しさも伝わってきました。一点一画丁寧に書かれています。(矢口裕司)
「第17回 秋津賞」入賞者
【特選】
栃木 喜田栖依子
埼玉 武藤リエ
東京 相澤富美子
東京 藤野幸江
神奈川 原田幸子
長野 平栗美保子
岐阜 古山絢子
岐阜 豊田髙子
岐阜 多和田美幸
岐阜 神谷栄二
愛知 小島和代
愛知 水谷照子
兵庫 福井順子
兵庫 近藤初子
熊本 神宮司清子
熊本 山口美代子
大分 柴田好美
沖縄 譜久嶺司子
【入選】
宮城 大瀬木佳江
秋田 堀口喜助
茨城 阿久津孝子
栃木 新江 侃
埼玉 木城久美子
埼玉 桑原美智子
埼玉 深谷明美
千葉 針貝和幸
千葉 横山 誠
東京 澤田成子
東京 中畑清乃
神奈川 原田雅乃
新潟 平井スミ子
岐阜 長谷川明子
大阪 杉本 帙
奈良 小田よしみ
熊本 山代万亀子
熊本 金森淳子
熊本 浜田安子
沖縄 松原稲子
沖縄 宮城洋子