家族への愛が言葉にひびき文字に輝く

 

　第11回「秋津賞」に682点、「秋津こども賞」に61点の応募があり、審査の結果、「秋津賞」は特選18点、入選21点、「秋津こども賞」は特選12点、入選12点が選ばれました。今回も家族への想いや願いのこもった感動的な作品が多数寄せられましたが、その中から秋津賞特選、秋津こども賞特選の作品をご紹介します。また全入賞作品は『秋津書道』1月号より順次掲載いたします（入賞者名は下記をご覧下さい）。

 

選考委員：北奥明彦、中村正生、甲斐靖幸、矢口裕司、上山康子、土木正美、法月和惠、松村まつ江

 

 

秋津賞特選（順不同）

 

埼玉　井嶋ナヲミ

選評：顔の皺を線があるとのお孫さんの言葉に苦笑いの作者。文字に温かさが伝わります。

 

 

埼玉　緒方節子

選評：お父さんにそっくりな人に出会ってハッとした様子がとてもよく表われています。字も大変魅力的で味わい深いです。

 

 

千葉　大森ふみ子

選評：お二人のほほえましい関係がよく表われていて、字もほのぼのぼとした心温まる作品です。布置もすばらしい。

 

 

千葉　横山誠

選評：まさに心で書かれた力強い文字に感動しました。「書は心画なり」を体現されています。

 

 

千葉　伊藤幸江

選評：気丈なお母さんなのでしょう。幾つになっても子供は子供ですね。字もきれいで、布置も良いです。

 

 

東京　吉田智衣

選評：世の中は持ちつ持たれつ。お互いに「ありがとう」を言い合う仲はすばらしい。丁寧に書かれた文字も美しい。

 

 

東京　深谷明美

選評：チャレンジ精神がすばらしい。大自然を相手にする喜びが伝わります。心をこめて運筆もリズミカルです。

 

 

東京　前川寛嗣

選評：昔と変わらず、父親の背中の大きさを感じた作者。起筆・収筆が丁寧にできており、文字の強弱もよく書けています。

 

 

東京　河島明子

選評：ちょっとしたことにも心から感謝されているお母様の様子がよく伝わります。字も洗練されていて素敵です。

 

 

東京　市川美與子

選評：息子さんを想う作者の気持ちが、温もりある字体で書かれていて、心に沁みます。

 

 

神奈川　川島明

選評：温かい書風で、ゆっくり丁寧に書かれています。にじみも味わいとなり、作者ご夫婦の人柄が伝わってきます。

 

 

岐阜　古山洋子

選評：ご主人への愛情が伝わる作品。優しい線質で丁寧に書かれています。食べたいものが食べられるのはありがたいことですね。

 

 

愛知　泉里央

選評：これを読まれたお母さんはきっと喜ばれることでしょう。丁寧な字でバランス良く書けました。

 

 

高知　森本富美子

選評：堂々とした線でよく書けており、布置もよい。わが子が立派に成長することが、ご主人と作者にとって親としての一番の願いなのだということが伝わります。

 

 

熊本　本多陽子

選評：繊細な心の動きを、細かく優しい線質で丁寧に書かれました。美しい音に、豊かな時間に気づかされます。

 

 

鹿児島　上村理津子

選評：短い言葉の中に優しさが込められている作品。文字に愛情がこもっています。

 

 

沖縄　清藤素子

選評：「うまい」の一言に頑張ろうとするお母さん、お子さんの美味しそうに食べる様子が、字の中にほのぼのと感じられる。

 

 

沖縄　津波古春美

選評：本当はとっても嬉しかったのに素直になれなかった作者。今、心のこもった美しい作品に仕上がりました。

 

 

 

秋津こども賞特選（順不同）

 

埼玉　丸本渉（5歳）

選評：紙面いっぱいに元気に書きました。花火が弾けるようで、見ていて楽しくなる作品です。

 

 

東京　小林朔太郎（8歳）

選評：将棋が大好きなのですね。「タイトル」を大きく書いて夢をふくらませているところがすてきです。

 

 

東京　畠平玲実（6歳）

選評：紙面の中で余白が美しく効果的です。「けるーけろ」は子供らしい自由な表現で脱帽です。命の輝きを感じました。

 

 

東京　後藤匠翔（11歳）

選評：穏やかな線で書かれており、見る人の心を優しくさせてくれる作品。釣りが好きなのですね。立派な鯛が釣れるでしょう。

 

 

神奈川　稻葉三琴（9歳）

選評：スイカ割りの様子が目に見えるようです。字配りがとても良く、紙面に上手に入っています。

 

 

神奈川　大月誉貴（10歳）

選評：一字一字がとてもしっかり書けていて立派です。きっとすばらしい夢と希望を乗せて飛んで行ったことでしょう。

 

 

愛知　泉日世里（6歳）

選評：お母さんのお化粧してきれいになった顔が、「きれいだね」の文字の中に浮かんできます。

 

 

佐賀　陣内陽宇（9歳）

選評：「おいしかっただろうね」と思わず頷いた作品です。しっかりと元気な字で書かれています。

 

 

熊本　北岡大知（6歳）

選評：世界中の人のいのちが一番大事だという大知君の思いを、世界中の人が共有しなければならないと思います。一所懸命に書きました。

 

 

鹿児島　坂下瑠菜（12歳）

選評：情景描写がよくできていて、とても感動しました。字も丁寧で思いがこもっていて、余白もまた美しいです。

 

 

鹿児島　水流優樹（10歳）

選評：いとこがくれた手紙はきっと真心のこもった言葉が書かれていたんだと思います。優樹君の字も真心がこもっています。

 

 

沖縄　津田翔伍（8歳）

選評：力強い字で勢いよく書けました。これからも勇気をもって色々な事にチャレンジして下さい。

 

 

 

 

「第11回 秋津賞・秋津こども賞」入賞者

◇秋津賞◇

 

◇秋津こども賞◇