倫理研究所

活動報告
2021.10.14

「第15回秋津賞」入賞作品決定

思いを乗せた文字が輝く

 

 

 自分の思いを言葉にして自分の字で表す「第15回秋津賞・秋津こども賞」。「秋津賞」には493点、小学生・中学生を対象とする「秋津こども賞」には48点の応募があり、審査の結果、「秋津賞」は、特選17点、入選21点、「秋津こども賞」は、特選12点、入選12点が選ばれました。
 その中から、「秋津賞」の特選作品を紹介します。また全入賞作品は『秋津書道』1月号より順次、紹介します。(入賞者は下記をご覧ください)

 

 

◇ 秋津賞特選 ◇

埼玉 中山泰子

選評 世間は狭いですね。奇遇が必然と思える体験です。巡りめぐってつながっているのでしょう。書は最後まで緊張感があります。(北奥明彦)

 

 

千葉 小岩紀子

選評 ご主人の辛さを受け止めて包み込む作者の優しさと信じる力に感動します。書は気脈一貫が見事です。(北奥明彦)

 

 

千葉 横山誠

選評 力強く堂々とした書きぶりは、内容とピタリ一致しています。また澄んだ線質は心境の高さが感じられます。(中村正生)

 

 

東京 柴田恵子

選評 お父様の94歳おめでとうございます。すっきりと美しい文字で書かれました。願いが込められていますね。(上山康子)

 

 

東京 志村洋子

選評 父親は思いが言葉にはならないもの。最後の三行に作者の決意が表われています。明るく味わいのある書です。(甲斐靖幸)

 

 

東京 武橋きよ子

選評 ご主人を最高の存在として全てを受け入れる妻の優しさが、文字の一つひとつにも表われています。(藤﨑正剛)

 

 

 

東京 中畑清香

選評 兄弟姉妹というものは、いつまでも変わらないという思いがよく伝わります。最後の文字の変化がユニークで良いです。(矢口裕司)

 

 

静岡 村松みつ江

選評 母への思いを丁寧に作品にまとめられました。すばらしいお母さんですね。穏やかな線質で書かれ、余白も美しいです。(矢口裕司)

 

 

京都 稲田智子

選評 ばあちゃんの勝ち!! に塩むすびのおいしさが伝わってきます。字にも大小をつけ、スッキリとさわやかです。(安田二三)

 

 

兵庫 釜坂京子

選評 後継者問題は大きな課題ですが、息子さんへの良いリレーが出来そうです。その思いが「息子」に表われています。(藤﨑正剛)

 

 

熊本 岩﨑三和

選評 腹がへっては戦が出来ぬ。会話がきいた楽しい作品です。堂々とした線質で伸びやかに書かれています。(知野光子)

 

 

熊本 白石眞智子

選評 母への深い思いに感動する作品です。百歳のお祝いが楽しみですね。布置や線質に変化があり、よくまとまりました。(矢口裕司)

 

 

大分 有馬佳子

選評 紙面いっぱいにバランス良く書けました。相撲好きのお父さんに最高のプレゼントでした。きっと喜ばれたでしょう。(藤﨑正剛)

 

 

鹿児島 柿元啓子

選評 少し滲んだ淡い字体に親の気持ちがよく伝わります。また余白も美しいです。赤い糸で結ばれますように。(安田二三)

 

 

鹿児島 白澤志寿代

選評 仲の良いまた大好きなご両親だったのですね。最後の一文もユーモアがあります。生き生きとした美しい書です。(甲斐靖幸)

 

 

沖縄 坂田淳子

選評 釣れたての魚の刺身はさぞ美味しかったことでしょう。文字は読みやすく丁寧で、魚の絵も特徴を捉えています。(上山康子)

 

 

沖縄 砂川美恵子

選評 母君の笑い声で目が覚めたのかしら。優しいわが子に見守られて幸せな母君です。書はまじめで正直ですなおです。(北奥明彦)

 

 

 

「第15回 秋津賞」入賞者

【特選】
埼玉  中山泰子
千葉  小岩紀子
千葉  横山誠
東京  柴田恵子
東京  志村洋子
東京  武橋きよ子
東京  中畑清香
静岡  村松みつ江
京都  稲田智子
兵庫  釜坂京子
熊本  岩﨑三和
熊本  白石眞智子
大分  有馬佳子
鹿児島 柿元啓子
鹿児島 白澤志寿代
沖縄  坂田淳子
沖縄  砂川美恵子

【入選】
岩手  佐藤克代
茨城  森誠
千葉  関口てる子
千葉  鶴岡謙子
東京  金倉富美枝
東京  小林有子
東京  笹原勝子
静岡  北村征子
京都  伊藤さくら
福岡  道津康江
熊本  大柿栄子
熊本  佐藤美代子
熊本  林原セイ子
熊本  麓弘子
大分  大森佳代
鹿児島 上村理津子
鹿児島 ジェシカ・アドラー
沖縄  神谷秋津
沖縄  知念和美
沖縄  津波古春美
沖縄  宮城洋子