倫理研究所

イベントレポート
2016.3.28

「第19回地球倫理推進賞贈呈式」を開催しました

主催:一般社団法人倫理研究所
後援:文部科学省・産経新聞社・全国民間ラジオ局37社

 

 

 平成28年3月28日(月)、倫理文化センターにおいて「第19回地球倫理推進賞贈呈式」が行なわれ、310名が出席しました。

 

第19回地球倫理推進賞贈呈式

 

 第19回となる本賞への応募総数は56件(国内活動部門34件、国際活動部門22件)。3次にわたる厳正なる選考の結果、国内活動部門は「NPO法人 森の蘇り」、国際活動部門は「片桐和子・片桐昭吾氏」が受賞しました。

 

 

 第1部は、主催者を代表して倫理研究所理事長・丸山敏秋が挨拶に立ち、その後、両団体に地球倫理推進賞及び副賞100万円を贈呈しました。続いて文部科学省生涯学習政策局・渡部徹社会教育官より、両団体へ文部科学大臣賞が授与されました。

 

 第2部は受賞団体による記念講演が次のように行なわれました。  

「森の蘇り」大西代表「NPO法人 森の蘇り」の大西義治代表は、団体設立の経緯と日々の取り組みを、スライドや映像を交えて紹介しました。「世界第2位の森林率を誇る日本ですが、その森の多くは育林を放棄された人工林です。世界第3位の木材消費国であるにもかかわらず、安価な輸入材へ依存してきた結果が、世界の森林資源・環境の破壊につながっています。日本の森を蘇らせることは、世界の森を守ることにつながります」と語り、「きらめ樹」と称する皮むき間伐により人工林を伐採し、間伐材を有効活用しながら原生林の再生に取り組んでいる同団体の活動の成果や重要性を訴えました。また、「日本の森林再生を本格化するには、最初の10年が大事だと思っています。活動を軌道に乗せて6年が経過した今、残す4年はさらに活動を活性化しなければなりません。贈呈いただいた副賞をその原資として、全国規模のムーブメントを起こす計画です」と力強く語りました。

 

国際活動部門を受賞した片桐和子さん 片桐和子氏と片桐昭吾氏は、自身が登場したテレビ映像を上映し、活動に至る経緯や実績を紹介しました。その後、インド東部において現地NGO と協力し、孤児や貧しい児童が安心して暮らせる場所を提供している現状を、スライドを交えて開設しました。「インドでは自立支援施設『子どもの憩いの村』を運営しています。定年退職後に夫婦で参加したスタディツアーにて、ホームレスの児童を目の当たりにし支援を決意し私財の全てを投じて活動を開始しましたが、多くの方々の協力を得ることで、活動は年を追うごとに充実していきました。2003年、宿泊施設の建設(4棟)を皮切りに、2004年に職業訓練センタ-(2棟8室)、2005年には動物飼育・農園を整備し、2015年6月からは自分たちで育てた野菜を使って、学校給食を始めることができました。『教育こそ、貧富のない社会、平和な世界を築く』という理念のもと、『打つ手は無限』であると信じ、今後も活動を続けていきます」と語り、出席者から大きな拍手が送られました。