倫理研究所

イベントレポート
2022.3.31

「第25回地球倫理推進賞 贈呈式」を開催しました

主催:一般社団法人倫理研究所

後援:文部科学省・産経新聞社・全国民間放送ラジオ局37社

 

 

 

 2022年3月29日(火)「第25回地球倫理推進賞贈呈式」を都内ホテルにて開催しました。感染症対策として参加人数を通常の半数に絞って開催。253名が出席しました。

 応募総数は35件(国際活動部門14件、国内活動部門21件)。3次にわたる厳正な選考の結果、国際活動部門は「公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会」(会長:若林恭英氏)、国内活動部門は「フードバンクしばた」(代表:佐藤哲也氏)が受賞しました。

 

【国際活動部門】シャンティ国際ボランティア会 若林恭英会長(右)山本英里事務局長(左)

【国内活動部門】フードバンクしばた
佐藤哲也代表(左)土田雅穂副代表(右)

 第1部では本事業の背景及び意義を映像で紹介。6名の選考委員を代表して倫理研究所法人局法人スーパーバイザーの神谷善高氏より講評が述べられました。

 続いて、倫理研究所 理事長・丸山敏秋より両団体に地球倫理推進賞および副賞100万円が贈呈され、文部科学省 総合教育政策局 地域学習推進課課長補佐 田中勉様から、両団体へ文部科学大臣賞が授与されました。

 

 第2部は、両団体による活動報告が行なわれました。

 

国際活動部門受賞のシャンティ国際ボランティア会は「共に生き、共に学ぶ」ことのできる平和な社会の実現を目指し、アジア7カ国で本を通した教育文化支援活動を40年にわたり継続してきました。延べ1,601万人が利用する図書館事業、424棟の学校建設、76回に及ぶ緊急人道支援、途上国産原料・製品の適正価格での購入などの事業を行なっています。報告では、山本英里事務局長が登壇。コロナ禍で事業の規模縮小を余儀なくされつつも電子図書館やオンラインでの読み聞かせなどの新たな試みを紹介し、「教育が貧困にあえぐ子供たちの人生を変えます。だからこそ教育を後回しにはできません」と事業にかける思いを披瀝しました。

 

 国内活動部門受賞のフードバンクしばたは主に母子家庭で貧困世帯への食糧援助を柱に教育と福祉の包括的な支援を年間300世帯に行なっています。進学を断念する子供のサポート、学用品・生活用品のリサイクル事業、訪問型病児保育、無料塾の開催など12の事業を展開し、本当に必要な支援を「個別」「直接」「継続的」に届ける活動に尽力してきました。報告で土田雅穂副代表は貧困家庭の現状を紹介した後、「私どもの支援しているご家庭は月の食費が2万円以下の世帯もすくなくありません。米どころ新潟で米が買えない。そのことに子供たちもストレスを感じています。そんなご家庭に安らぎを感じていただくためにも、食に限らず生活に必要なありとあらゆるサポートをこれからも続けてまいります。人のお役に立てることは楽しい」と結びました。

 

 最後に、主催者を代表して丸山理事長が挨拶に立ち、「今年も社会貢献活動に尽力されている素晴らしい両団体に贈賞させていただけたことをたいへん嬉しくありがたく思います」と述べた後、地球倫理推進賞の創設者・丸山竹秋会長の言葉を紹介し、「これからも皆様のご協力を得ながら地球倫理推進事業を続けてまいります。ご支援のほどよろしくお願い申し上げます」と締めくくりました。